■2004/08/20
「川の調査に常葉学園大学生と子供たちが田宿川に訪れる」

富士市今泉にある田宿川は水源地を今泉湧水郡で形成されている清流の川です。
田宿川の清掃活動は、昭和49年より栄町の青年有志で組織された親睦会「栄親会」によって開始され、昭和59年6月に富士市環包協(会長 遠藤重一)より表彰されました。
翌年の昭和60年に沿線 6 町内(泉町・仲町・水の上町・栄町・市場町・田宿町)で今泉河川委員会が組織され、昭和 60 年より田宿川の環境保全と災害防止を目的に清掃活動を始めました。
富士市にある湧水群の中でも河川を形成するこの地域は、豊富な水を必要とする製紙業の発祥の地として発展してきました。しかし、大量にくみ上げられる水と排水によって自然環境は破壊され、昔の面影が消え失せてしまいました。
田子の浦港のヘドロ公害の問題で、製紙会社は公害の垂れ流しをやめ、岳南排水路によって、工場よりの排水が田宿川に流れなくなり、清らかな水が戻りましたが、昭和 49 年の七夕豪雨により沿線各町内が床上浸水などの大変な被害が出ました。
生命財産を守る為の河川監視や清掃活動等、必死の努力と行政による改修工事等で今は安心して暮らせるようになりました。しかし、そのまま放置するとたちまち雑草だらけになり、ゴミは溜まり、そのために水位は上がり、台風や大雨が降れば床上浸水の被害が繰り返されます。
そのために、田宿川沿線 6 町内では年6回以上清掃活動を行っています。

清掃活動だけでは田宿川の本来の姿に戻ることはありません。子供たちが川に興味を持ち、川で遊べる環境を創り、川を汚さない啓蒙活動を通じて自然環境との共存を図っていきます。

私たちの田宿川は静岡県富士市の今泉地区にあります。下記地図をご参照ください。